「自称センチメンタリスト」侑士。
 

 「忍足ってさー見かけによらないよねー。」

 ジローちゃんの言葉に侑士が言った。

 「ほーか?俺いつもそやで?」

 いつもってどんな時だ!と突っ込みを入れたくなく。ボケの侑士。

 それは「自称センチメンタリスト」らしいじゃなくて、そうみたいだから。



 


 「なん?。俺の顔に何かついてるんか?」

 ジローちゃんの言葉にマジマジと侑士の顔を見てしまう。

 一応彼氏であるが故に私が突っ込みを入れなければいけない事に。

 「・・・。別に。侑士の顔にメガネがついてるだけだけど?」

 「・・・。ほう。」

 「あははっは!!ちゃん、面白いしー。忍足の伊達メガネがついてるって!!」

 珍しく部室で起きてるジローちゃんが私の頭をポンポン叩く。

 「ジローちゃん頭叩かないで!背が縮む!!」

 「・・・。大丈夫だよ!!ちゃんならまだ成長してるでしょ?いろんな所でも。」

 「・・・はぁ?」

 この子は。最近は侑士とつるんでるからミョーにシモネタっぽくなるんだよね。

 「ジロー。に触ったらあかんで。一応俺のやからな。」

 「・・・。何それ。一応って。じゃぁ別れても良いんだよ?」

 侑士の言葉にムカってきて言ってしまう。

 「。冗談やって。冗談。俺はずっと一筋やで?」

 って侑士は私を抱きしめてくるの。

 「あっついから、離れて!!」
 
 「なんやねん。つれないわー。」

 「さっさと部活行く!!跡部が生徒会だからって遅刻したらまた怒られるからね?」

 私は2人に活を入れた。実はこの2人数分前までソファーで寝ていたのである。


 「っちぇ。面白かったのに。まぁいいや。忍足ー打ち合いしよ。」

 「珍しいやん。ジローから打ち合い言うの。ほなやろか?」

 「はい。行ってらっしゃい!!」

 私はテニス部のマネージャーで侑士の彼女。

 跡部とは従兄弟と言う凄い関係だけど。私は跡部はあまり好きではない。

 けど、一応身内だから仲良くしてるけどね。

 「遅れたな。」

 「あ、跡部。」

 生徒会で遅れてきた跡部が部室に来て、ユニフォームに着替える。

 私はその間パソコンに向かってスコア表をつけていた。

 「おう。。みんな部活やってるか?あーん?」

 「やってるよ。さっきまで、ジローちゃんと侑士が居たけどね?押い出した。」

 跡部と壁に向かって会話。これもいつもの事。

 「そーかよ。またジローの奴は寝てたな?いつもだからしょーがねーけど。」

 着替えた跡部は私の顔をじっとみた。

 「何?何かついてるの?」

 さっきの侑士と同じ事を言ってる自分に驚いた。


 「いや、ほくろがついてると思ってよ。お前も。」

 「はぁ?ほくろなら誰にでもあるでしょ?」

 もう、ほんとみんなボケだらけでツッコミが日吉と滝と私くらいしかいないから苦労する・・・。

 「ちーげよ。泣きぼくろ。お前あったか?」

 「・・・?知らない。鏡じっと見ないし。気づかなかった。」

 「・・・。ほう。ならいい。やっぱりほくろは跡部家の血筋だな。」

 あはははっと私の肩を叩いて優雅に部室を出て行った。

 なんなの?どっと疲れた・・・。

 ってか、男ってみんな意外とセンチメンタルなのかと思ってしまう今日の日。


 

   
 20120718karia
 
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