「お前の嘘ぐらいすぐ見抜ける」。


 蓮二と、仁王が練習試合しているコートからジャッカルが私を呼んだ。

 また怪我したとの事だった。




 柳連二その3


 「!!仁王が怪我した!」

 「ちょっと待ってて!!」

 私はまた救急箱を持ってコートへ行った。今日は怪我人が多いな。

 「ちょっと仁王どうしたの?」

 仁王の膝が擦りむいて血が出てる・・・。


 「ああ、かまいたちをやろうとしたら、擦りむいた・・・。」

 へぇー。蓮二の技だ。かまいたち。

 「仁王あっちのベンチ来て。」

 出血がひどいので、手当するとコートから出した。

 等の蓮二には涼しい顔をして私を観てる・・・。

 何か後でまた言われそうだけど、気にしない。

 「ってかさ、仁王、実は、蓮二でしょ?」

 私は思った、仁王がベンチに座った時に身長差が違う事に気がついた。

 「・・・。さすが、。お前でも俺の嘘は見抜けたか?」

 蓮二が言う。

 「・・・。だって、かまいたちなんて、蓮二にしか出来ない技じゃない・・・。なんで
  仁王と入れ替わってるの?」

 私はここぞとばかり見抜いた。

 よーやく、ギャフンと言わせる時が来た!と思ったが、違った。

 「これはまだほんの小手調べだ。。これは作戦なんでな・・・。」

 って、まだ仁王の喋り方になってるよ。蓮二。

 「蓮二でも怪我するんだね?はい。消毒は一応しておいたから、もしひどくなるようなら病院行ってね?」

 はい、おしまい!!と私はまた叩いた。

 「痛ぞ・・・。。」

 「蓮二が痛いなんて言わないからね。なんて。仁王の蓮二がコートで待ってるよ?」

 「ああ、お前流石見抜けるようになったな。関心した。」


 私も伊達に蓮二の彼女はしてないからね。

 それはそうとう、蓮二にの仁王だと目を見て話せる。蓮二だと見透かされてそうで怖いのだ。

 ブン太が赤也コートに戻って来た。


 「、あれ、仁王と柳入れ替わってるのか?」

 ブン太も気づいていたらしい。気づいてないのはジャッカルと赤也くらいだった。

 「ブン太も気づいてたの?」

 「おうよ。身長差がちげーし。すぐ解る。」

 「マジっすか?仁王先輩と、柳先輩が?俺だけ気づかなかったんっすか?」

 「まぁ、赤也はおいておいて、。来週、柳誕生日だぜ?何かやんの?」

 ブン太の言葉にはっとした。

 「ああ、忘れてた!!いつだっけ?」

 私はベンチに置いてあった柳のノートをみようとした。

 「おい、それ見ていいのか?載ってねーだろ?」

 ブン太は笑った。

 「載ってるかもよ?」

 私は見るのはやめた。後で蓮二に怒られるから・・・。

 「柳は4日だよ。ってか忘れてたのかよぃ。俺でも覚えてるぜ?」

 「いっつもこの時期って忘れがちだよね・・・。教えてくれてありがとブン太。」

 「いいって事よ。」

 ブン太と赤也はベンチに座りドリンクを飲み始めた。

 蓮二の誕生日か、またギャフンと言わせるようなもの考えないと。
 
 私はまた嘘を考えていた。




 2012.06.01karia
 蓮二って手ごわいのでこれくらいではギャフンとは言わせない感が・・・。
 
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