Get away from me。
 

 誰が見ても俺とは付き合ってるって思われて当然だった。

 それが俺は嬉しくて、うわべだけの関係に甘ずんでいたら俺からは離れていった。

 だけど、俺は諦めない、の事を取り戻すまでは。

 
 俺はずっとだけを見ていたのに・・・。




 
 俺たちテニス部は優勝してその気になっていた中2の夏休み前。

 俺は、悲しい事実を知って落ち込んでいた。

 
 「精市、お前、とはどうなんだ?」

 蓮二から突然聞かされた一言。俺はどうしたと聞いた。

 「どうしたんだい?急に・・・。」

 「ああ。お前たちは付き合ってるんだったけっかと思ってな。」

 データーマンの蓮二まで俺たちを付き合ってる過で見てるとはな・・・。

 「俺たちは付き合ってない。幼馴染なんだ。」

 「・・・。ほう。」

 真実を言うとびっくりしていた。蓮二のこんな顔は滅多に見れないな。

 「うん。だから周りが付き合ってるって勝手に誤解してるだけだ。」

 「そうか。なら、この話知ってるか?」

 「どの話だ?」

 俺は最近部活が忙しくてとは話さなくなっていた。

 クラスも違うから家に帰ると俺は寝てしまうし、同じ時間を過ごせないで居た。

 「が転校する話だ。」

 蓮二の言葉に俺は羽織っていたジャージを落としそうになった。

 「・・・。蓮二・・・。俺は初耳だぞ?」

 落としそうになったジャージを肩にかけ直す。

 「そうか・・・。先ほど職員室に行った時がいてな、精市に言っておいてと頼まれたのだ。」

 蓮二と接触していたとはな。

 「・・・。貴重な話ありがとう。蓮二。はまだ学校にいるか?」

 俺は校舎の時計を見た。時刻は午後17時半を回った所だった。

 日も伸びてきて明るいから時間を時々間違える。

 「もう帰ったと思うぞ?は何も部活はしてないだろ?」

 「ああ。そうか、帰りの家に寄って確かめる。」

 「そうした方がいいな。本人から直接聞け。精市。」
 
 ほんと、蓮二は抜け目がないから俺としてはすごく助かってる。
 
 俺は部活の後、の家へと急いだのだった。


 

 20125.10 karia
 
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